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ぼくは明日 昨日のきみとデートするをネタバレ。物語の解説と結末【小説】

投稿日:2016年9月11日 更新日:

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2016年12月7日に福士 蒼汰、小松菜奈主演で公開される

「ぼくは明日、昨日の君とデートする」

 

原作は小説で、20歳の男女の恋愛を描いた作品です。

普通の恋愛ものかと思っていましたが、20歳という事に意味があり、

その意味も複雑なので、ここらへんを解説していこうと思います。

 

※勘違いしている部分もあるかもしれませんが、あしからず。

 


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あらすじと登場人物

南山高寿

 

南山高寿(みなみやまたかとし)

 

 

福寿愛美

 

 

福寿愛美(ふくじゅえみ)

 

 

美大に通うぼく(南山高寿)は通学中の電車でひとりの女の子(福寿愛美)を見かける。

最初はなんとなく見つめていただけだったが、彼の中でそれは突然

「一目惚れ」に変わってしまった。

 

いつものぼくなら彼女に声をかけるなんてできない。

でもこのときは「動かなきゃいけない」という本能が彼を動かし、

電車を降りた彼女を追いかける。

 

「一目惚れしました。」と直球勝負で彼女に話しかけるぼく。

彼女もまんざらではない様子でぼくと話してくれた。

 

そこから2人は恋人になる為のステップを通過して

(ここらへんの描写はすごい楽しい)

めでたく恋人になることができました。

 

しかし、そこからが問題でした。

彼女にはぼくに隠している重大な秘密があったのです。

 

その秘密はぼくにとって、

どうしようもないくらい絶望的な内容だったのです。

 

物語の設定と解説(ネタバレ注意)

愛美にはとてつもない秘密がありました。

 

それは、この世界の住人ではないということ。

特に深い意味はなく、愛美は高寿とは違う世界に住んでいるのです。

 

俗にいう「パラレルワールド」というものです。

 

そして最大の問題は、愛美の住んでいる世界は

高寿と住んでいる世界と時間の進み方が逆だという事です。

 

おおまかなルールは、

①2人の時間の進み方が逆。

②愛美が高寿の世界にいれるのは5年に1度、40日間だけ。

 

高寿が年を取れば、愛美は若くなっていく。

つまり、高寿の明日は、愛美にとっての昨日なのです。

 

これはタイトルのまんまですね。

タイトルからなんとなく想像はできていましたが、

実際にストーリーを読んでみると、あまり設定には意味がないという

ことにも気づきました。

 

というのも、小説では愛美の世界については

あまり語られていないし、特に細かい設定などもつけられてません。

 

重要なのは高寿と愛美が同じ時間を生きられないということでしょうか?

その設定によって、2人がどうやっても結ばれないことになりますし、

いずれ来る別れがより際立ったものになってます。

 

高寿と愛美にとって、同じ年齢で出会えるのは20歳だけで

しかもその期間はたったの40日間という非常に短いものになっています。

 

愛美が初めて高寿に出会ったのは、彼女が5歳の時。

その時、高寿は35歳。

 

こちらの世界に遊びに来ていた愛美が祭りを見に行った時、

爆発事故があり、危機一髪の所を高寿に助けてもらうのです。

 

※高寿も5歳の時、震災があり、死にかけた所を35歳の愛美に助けてもらっています。

これも彼と彼女が運命的な相手であることを示しています。

 

5歳の時に助けてもらった愛美は高寿に運命を感じて、一目惚れします。

 

「5歳のわたしは、あなたを見ながら「この人だ」って感じたの。

理由はわからないけど、はっとなって、全身で感じたんだよ」

 

この5歳の時の愛美の直感が物語の全てだと思っています。

 

なぜなら、高寿は愛美の世界に行くことができません。

彼女が高寿を好きになったからこそ、このストーリーは成立しますし、

彼女の頑張りがなければ、恋愛自体もうまくいっていないはず。

 

 

彼女が頑張らなければならない理由に、

高寿は基本的に未来を知らない。という前提があります。

 

逆に愛美は15歳の時、25歳の高寿から20歳の時のことを聞いています。

さらに20歳の時の最終日5月23日に今までのすべてを高寿から聞いています。

 

要するに、愛美には高寿と今から起こりうることがすべてわかった状態なのです。

 

その上で彼女は高寿が語った出来事と同じことをしていたのです。

それは2人の歴史を変えたくないという愛美の想いがあったから。

 

もう一つは、

高寿に自分が違う世界の住人だとわかってもらう為の準備をする為でした。

 

※ちなみにタイムパラドックスが起きる為、とかではありません。

 さっきも言いましたが、愛美が高寿の世界に来ることでしか2人は出会えません。

 5歳の愛美が高寿を好きになった時点で35歳まで会いに来るのは必然です。

 愛美が高寿の世界に来るということは、高寿も愛美を好きになるのは必然です。

 なぜなら、2人は運命の相手だから。

 というのが、僕の解釈です。

 (まぁあんま細かい設定は気にしなくてもいいのでは。設定はほぼ意味をなしてないわけですし。)

 

というわけで、愛美が高寿に自分が違う世界の住人だとわかってもらうために、

愛美は30歳の時、高寿が10歳の時にある箱を渡します。

 

その箱の中身は、「写真」でした。

撮った日付は5月23日。高寿にとって、2人が一緒にいられる最後の日でした。

 

 

未来で撮られた写真を高寿は10歳の時に、30歳の愛美に手渡されています。

その写真を見たときに高寿は現実を受け入れざるを得ませんでした。

 

 

結末

そして2人はかけがえのない日々を過ごしました。

今後も決して忘れることの出来ない恋愛としては「美しい」ですけど、

徐々に年齢が離れ、記憶も一方しか持っていないという「悲しさ」は

それを上回ると思います。

 

物語の最後は愛美のエピソードで締めくくられています。

それは高寿が言った言葉で、

「ぼくたちはすれ違っていない。端と端を結んだ輪になって、

ひとつにつながっているんだ」

 

 

という言葉が示す通り、愛美にとっての最後の日。

高寿にとっての最初の日。2人が出会うシーンです。

 

これは小説では、高寿の視点で一番最初に描かれているシーンであり、

小説の最初と最後が輪になって繋がっているという意味もあると思います。

 

が、

最後まで読んで初めから読み返すと、

愛美の言葉遣いや行動などの意味がきちんとわかるようになっています。

 

一度読んでからまた読み直すと、愛美の切なさが伝わってくる。

こういった凝った要素も読んでいて楽しかったです。

 

映画ではどういった表現がされるのか。楽しみです。

主演も今、勢いのある福士くんですし、いい映画に仕上がればなぁと思っています。

 

映画の公開は、12月7日からです。

 

 

映画の予告はこちら、

 

 

 

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