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小説

ナミヤ雑貨店の奇蹟のネタバレ。あらすじと結末を紹介【小説】

投稿日:2017年8月16日 更新日:

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東野圭吾さん原作の小説「ナミヤ雑貨店の奇蹟」
なんと全世界で800万部も売れているそうで、人気の高い作品です。

それもそのはず。
ストーリーは一見するとバラバラに描かれているように思うのですが
しっかりと伏線が張られていて見事にそれが回収されていくのが
読んでいて「すごっ」となりました。

今回、
東野圭吾さんの作品を読んだのは初めてだったので「面白いのかな」と
ドキドキしてましたが「さすがは人気作家さん」とうなずける作品でした。

というわけで作品についていろいろと紹介していきたいと思います。

 

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あらすじを簡潔に

盗みを働いた敦也・幸平・翔太の3人は
逃走用の車が動かなくなり、身を隠す場所が必要だった。

翔太が「手ごろなあばら屋がある」と辿り着いたのは
廃屋のような雑貨店だった。

雑貨店に身を隠し、一夜を過ごそうとする3人だったが
隠れた廃屋の郵便口から手紙が放り込まれたことから
3人は奇妙な出来事を体験することになる。

この物語は一晩だけ起こった「奇蹟」のお話。

 

ネタバレ

物語は主人公である敦也たちが廃屋に忍び込んだ所から始まります。
たまたま忍び込んだ廃屋でしたが敦也たちは
そこで奇妙な体験をすることになります。

それは「手紙」が投げ込まれること。

廃屋同然の郵便口に手紙が投げ込まれたことを警戒していた3人でしたが
恐る恐る手紙を読んでみるとそれは「相談」だったのです。

敦也たちがたまたま忍び込んだ廃屋は「ナミヤ雑貨店」
その名前をもじられ、「ナヤミ雑貨店」として様々な人から
寄せられる悩みに店主である浪矢雄治が真剣に回答する名物店でした。

ほとんどは子供たちのふざけた悩み相談でしたが
徐々に真剣な悩みが寄せられるようになり、
それがきっかけで雑誌などにも取り上げられました。

その雑誌が廃屋に残されており、その雑誌を読んで
敦也たちは手紙をどうすればいいのかを知るのでした。

 

手紙のやりとりは実は・・・

手紙のやり取りにはルールがあり、

相談者はシャッターにある郵便口から手紙を入れ、
それに対する回答は牛乳箱に入れるというものです。

最初の手紙のやり取りでわかることですが
手紙が送られてくるのは現在ではなく、過去からなのです。

今から約40年ほど前と繋がっていて
敦也たちは基本的に「答え」を知っている状態にあります。

例えば最初の相談者である「月のウサギ」は
モスクワ五輪に参加しようとしているのですが
モスクワ五輪は日本はボイコットしています。

だからオリンピックを目指そうと言うこと自体が無意味なので
参加をやめさせようとしているのですが結局言う事を聞いてくれない。

自分たちの意見を聞かず、勝手な答えを出す相談者に
敦也は怒りますが相談者の求めている答えとは違うかもしれないが、
「初めて人の役に立てているのかもしれない」と幸平と翔太は感じます。

 

ナミヤ雑貨店の秘密

ナミヤ雑貨店の店主浪矢雄治は奥さんを亡くし生きがいを失っていました。
そんなとき、彼が生きがいを感じるようになったのが「悩み相談」だったのです。

彼はどんなバカげた質問にも真剣に答えます。
それはどんなバカげた質問でも相談してくること自体が
相談者の心のどこかに穴が開いているからだと感じているからです。

そして、そういった人間は必ず答えを知りたがるとも言います。
そういったスタンスで彼は相談を受けていたのですが、ある日その考えを
改めざるを得ない出来事に遭遇します。

不倫の末に出来た子供を産むべきか堕ろすべきか迷っている女性が
子どもを産んでその後無理心中を図ったと新聞で知った時
は今まで自分が答えてきた回答が正解だったのかと不安になりました。
そして自分はもう相談を受けるべきではないとも考えるようになったのです。

その後、彼は肝臓がんの末期であることがわかり、すでに助からない事も
感覚でわかっていたので、息子の貴之にあるお願いをします。

「一晩だけでいい。わしをあの店へ連れて行ってくれ」
貴之は父親の急な要望に動揺しましたが、
彼の願いを叶えるため店へ連れて行きます。

そこで貴之は信じられない光景を目にします。
それは「未来から手紙が送られてきた」のです。

雄治は病気のベッドの上でひたすら自分の回答が正しかったかを
考えていました。あまりにも考えすぎてとうとう夢にまで現れたのです。

その夢のとおりなら彼がナミヤ雑貨店にいけば
未来からの手紙を受け取ることができると雄治はわかっていました。

そして「奇蹟」が起きたのでした。
未来からの手紙を読んで雄治が感じたことは
「わしみたいな爺さまの意見なんかで他人様の人生は変えられない」
ということでした。
本人の心がけがあればこそのアドバイスだと気付き、雄治は安心します。

納得した雄治の元へ一通の手紙が届きます。
その手紙は何も書いていない「白紙」でした。
貴之は誰かが間違えて入れたんじゃないかと言いましたが、
雄治はその手紙に真剣に回答することにしました。

それから約1年後、9月13日に雄治は他界したのでした。

 

ナミヤ雑貨店と丸光園の秘密

主人公の敦也たちは手紙によって過去の人たちの相談を受けますが
相談者はすべて丸光園という児童養護施設に関連した人々なのです。

なぜ丸光園の関係者からの手紙だけが届くのか?
理由は2つあって、
敦也たち自身が丸光園の出身者であること
丸光園の創業者皆月暁子と浪矢雄治が恋仲にあったこと
が関係しているのです。

皆月暁子は俗にいうお嬢様で地位のある立場にいました。
しかし雄治はただの機械工で身分違いの恋だったのです。

2人は駆け落ちしようとしましたが、親にバレて別れさせられます。
3年が経ち、雄治は暁子に手紙を送りました。自分の過ちを詫びるためです。

自分の感情だけで暁子を家族と離れ離れにしようとした行為を恥じ
暁子に幸せになってほしいと、その想いを手紙に込めたのです。

その手紙を見て、暁子は生涯独身を貫きました。
そして丸光園を建て、子供たちのために人生を捧げたのです。

暁子が丸光園を建てたのは自身には縁もゆかりもない雄治の故郷にです。
それが彼女が雄治を想いつづけていたという証拠。

雄治と暁子の想いが人々を繋げ、相談者も敦也たちにも
人生の転機ともいえる影響を与えることができたのです。

 

物語の最後は(結末)

物語は現代に戻り、敦也たちは自分たちが
雄治の33回忌の真っただ中にいることを知ります。

9月13日の午前零時から夜明けまで。
それが敦也たちが過去と繋がっていられるタイムリミットでした。

敦也たちは最後に1人の女性の相談を受けます。
その女性はお世話になった叔母のためにお金が欲しいという相談でした。

敦也たちは「夢を見るな」と回答しましたが、彼女の真剣さや
彼女が丸光園の出身者だと知ると未来の出来事について教えてあげました。

時代は1980年代なのでバブル期です。
彼女は株や不動産で資産を増やし、叔母にも孝行します。

そして現代にまで話は進み、彼女は大きな会社を経営する社長になっていました。
彼女はかつてお世話になった丸光園が経営不振であることを知ります。

どうにかして丸光園の経営を援助したい彼女でしたが、
補助金の不正請求をしている男によって彼女は悪者に仕立てられ妨害されます。

そんな中彼女はナミヤ雑貨店が一日だけ復活することを知り
お礼の手紙を書いて、一旦家に寄った時に強盗に出くわします。

それが敦也たちでした
彼女が書いた手紙はハンドバッグに入っていたので
それも敦也たちに取られてしまいました。

彼女がナミヤ雑貨店に出し損ねた手紙を敦也たちは読みます。
そして彼女が自分たちが回答した女性だと知り、彼女が本気で
丸光園を救おうとしていることを知ります。

そして敦也たちは彼女の元へ戻ることを決め、
彼女を解放したら自分たちは自首しようと決めたのでした。

ナミヤ雑貨店を去る前に牛乳箱を開けてみると
そこには一通の手紙が残されていました。

白紙の手紙を送った、その返事が雄治から返ってきたのです。
その手紙を見て敦也たちは自分たちの未来に希望を感じたのでした。

 

もっと詳しく解説してみる。

登場人物と関係図

出典:http://promo.kadokawa.co.jp/namiya/content.php

 

時系列を年表で

 年  出来事 回答者
1970年8月 ポールレノン 雄治
1979年6月 グリーンリバー 雄治
1979年11月 月のウサギ 敦也
1980年7月 魚屋ミュージシャン 敦也
1980年8月 迷える子犬 敦也
1980年9月13日 雄治が他界
1988年12月 丸光園火事
2012年9月13日 雄治の33回忌

 

登場人物の人間関係と繋がり

第1章「月のウサギ」・・・北沢静子

フェンシングのオリンピック代表候補。
恋人が癌にかかり、どちらを選ぶかを迷う。

結局、オリンピックを目指すが代表選考に落ち、
恋人も亡くなってしまったが自分の決めた道なので後悔はなかった。

第2章「魚屋ミュージシャン」・・・松岡克郎

プロのミュージシャンを目指すが、いまだ叶わず児童養護施設で
ライブ活動をしている。クリスマスの夜、丸光園で火事が起こり
丸光園の児童である水原セリの弟を助けるために死んでしまった。

彼が作った「再生」という曲はその後、水原セリによって歌われ
彼の名は誰もが知る名曲になったのだった。

第3章「グリーンリバー」・・・川辺ミドリ

雄治が悩み相談を引退しようと決意させた相談者。
不倫の末に妊娠してしまった子をどうするか悩んでいたが
雄治の言葉に後押しされ出産を決意する。

だがその1年後、彼女は子供と無理心中したと新聞に載った。
そのことが雄治にとってキズになったが、真実は違った。

川辺ミドリは無理心中しようとしたのではなく
生活苦から栄養失調で貧血を起こし、ハンドル操作を誤ったことが
後に判明する。

彼女の子は丸光園に預けられ、自分の出生の秘密を知るが
それを乗り越え、今は友人である水原セリのマネージャーをしている。

第4章「黙祷はビートルズで」・・・和久浩介

雄治にとって真剣な悩み相談を受けた初めての相談者。
彼が中学の時に父親が事業に失敗し、夜逃げすることを嫌がって
相談したのだが、「両親と共にいた方がいい」という雄治の
言う通りにはせずに親から逃げ出したのだった。

その後、丸光園に預けられ木彫り師になるのだが、
ナミヤ雑貨店復活の夜、手紙を書こうと立ち寄った店で
自分の両親が無理心中を図って死んでいたことを知った。

「運命は自分で切り開いていくものだ」そう信じていた浩介だったが
それは思い込みで、自分の両親が浩介も死んだように偽装しなければ
自分の未来はどうなっていたかわからなかったということに気づき、
そのことを真剣に考えてくれていた雄治に感謝するのだった。

第5章「空の上から祈りを」・・・武藤晴美

晴美はナミヤ雑貨店のことを「月のウサギ」の静子から聞いた。
彼女が持っている会社「リトルドッグ」は和久浩介が丸光園にいるときに
作ってあげた木彫りの犬が名前の由来になっている。

敦也たちが彼女を現在の地位へ導いたが、敦也たちがそこへ強盗に入り、
それによって敦也たちも改心するというややこしい出来事が起きている。
 

雄治の残した遺言状

雄治が遺した遺言状は貴之の孫駿吾によって
インターネット上で公開されました。その内容は

33回忌の9月13日午前0時0分から夜明けまでの間、
ナミヤ雑貨店の相談窓口が復活します。

そこで、かつて雑貨店に相談をし、回答を得た方々にお願いです。
その回答は、貴方の人生にとってどうでしたか。役に立ったでしょうか。
忌憚のない御意見をいただければ幸いです。

あの時のように、店のシャッターの郵便口に手紙を入れてください。
どうかお願いいたします。

ちなみに未来から受け取った手紙は雄治の葬式の際
彼と共に焼かれています。

 

タイトル「ナミヤ雑貨店の奇蹟」の意味

雄治が真剣に答え続けてきた回答が本当に正解なのかという疑問も
丸光園の関係者が救われている点も丸光園の創業者皆月暁子が起こした奇蹟である
というのがタイトルに込められた意味だろうと考えました。

暁子が亡くなったのは1968年頃だと推測でき、亡くなる前に
「みんなを空の上から見守っているね」と言っていました。

自分の愛する人が悩んでいるのを空の上から見て助けてあげたのと
その奇蹟をさらに丸光園の子供たちに役立つようにしている。

ファンタジーならではですが、彼女の深い愛情が伝わってくるようで
こういった展開は個人的に好きです。

 

白紙の手紙への回答

雄治が最後の回答として敦也たちに向けた手紙は白紙に対する回答でした。

その答えは、雄治の元へ相談を持ってくる人が迷子だと例えると、
多くの場合地図を見ようとしないか、自分の位置がわからないかのいずれかです。

ただ敦也たちの場合は白紙なので、そのどちらでもない。
白紙だから目的地も決めようにも、道がどこにあるかさえもわからない状況である。

しかし見方を変えれば、白紙だからどんな地図も描ける。
すべては敦也たち次第で、可能性は無限なのだから自分を信じて
その人生を悔いなく燃やし尽くされることを心より祈っています。

という内容を回答していました。
このメッセージは敦也たちの心に刺さり、彼らは警察に捕まる事や
それによって就職などが困難になると落胆していた気持ちがなくなり
希望に満ちた顔をできるようになったのでした。

 

映画予告

キャスト

 役名 俳優
敦也 山田涼介
小林翔太 村上虹郎
幸平 寛一郎
皆月暁子 成海璃子
セリ 門脇麦
松岡克郎 林遣都
セリ(少女時代) 鈴木梨央
映子 山下リオ
刈谷 手塚とおる
皆月良和 PANTA
浪矢貴之 萩原聖人
松岡健夫 小林薫
田村秀代 吉行和子
田村晴美 尾野真千子
浪矢雄治 西田敏行

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