小説

何者(朝井リョウ)小説のネタバレを紹介

投稿日:2016年9月23日 更新日:

Pocket

2016年10月15日に公開される映画「何者」

「桐島部活やめるってよ」で有名な朝井リョウさんの作品を

映画化したもので、主演に佐藤健、有村架純。

その他のメンバーも二階堂 ふみ 菅田将暉 岡田将生 、山田孝之など

今勢いのある若手メンバーが出演しています。

 

今回は原作の小説についてネタバレしていきます。

 

 

d42d33aabc714bd1312dc3cf45de61dc_s

 

ストーリー

主な登場人物はhttp://nanimono-movie.com/comment/を参考に。

 

御山大学に通う大学生5人が就活を通して自分と向き合う物語。

 

就活の話だけど、どこにでもこういった人って絶対いるよなっていう

共感できる部分もあって拓人の事はいろんな視点から見てしまいました。

自分にもこういった側面はあるなって思いましたし。

 

 

〇主人公の拓人は演劇サークルで脚本などを書いて活動していた。

人間観察が得意で、人の行動を分析するのが好き。

 

〇拓人と同居しているのが光太郎。

3ピースのバンドのリーダーでサークルの部長。

とにかく明るい性格で人を惹きつける何かを持っている。

 

〇光太郎と付き合っていたのが瑞月。

海外に留学していて、就活の為に日本に戻ってきた。

光太郎とはある出来事から別れてしまう。

表裏のない真っ直ぐな性格。

 

〇瑞月と知り合いの理香という女性。

拓人と光太郎が住んでいるアパートの下の階に住んでいる。

彼女はステータスに価値を置いていて、肩書などを重要視する性格。

 

〇その理香と同棲しているのが隆良という男子。

彼はクリエイティブな性格で、

ちょっとかっこいい言い回しをするのが好き。

就職することは何か違うと考えているが、就職しないことへの不安もある。

 

〇拓人のバイト先の先輩のサワさん。

拓人の本音をきちんと聞いてくれる唯一の人。

SNSなどは一切しない、硬派な人間。

 

 

ネタバレ

拓人たち5人は就活を通して様々な困難に出会うことになります。

 

拓人は人間観察が得意だと思っていますが、

それは独りよがりで誰にも理解されないものでした。

しかし彼には人間観察することでしか自分を肯定できないので

ギンジを否定し、仲間をも否定することでなんとか自分を保っています。

 

 

光太郎は瑞月と付き合っていたが、忘れらない女の子がいた。

だから瑞月と別れ、

女の子と再会できるよう出版社に入社するという方法を選んだ。

しかし、就職が決まった後、

他の内定者が仕事に対して夢や希望を持っていることを知り、

自分には何もないということを気づかされる。

 

 

瑞月は別れた後も光太郎の事が好きだった。

自分の内定が決まったあと、もう1度光太郎に告白するが再び断られる。

彼女は告白を断られた理由を聞いて、

「自分と光太郎は付き合うべきではない」と考える。

瑞月の母は少し精神的に弱いところがあって、

母親は父親が浮気をしたと勘ぐって瑞月と暮らそうと言い出す。

そんな現実的な問題を抱える自分に夢に生きる光太郎は

瑞月にとって、「違う」存在に思えたのだろう。

 

 

理香は肩書きを武器にして面接に臨むが、ことごとく落ちる。

それは肩書きを盾にしか語れない理香の人間的な限界を示していた。

努力はたくさんするけれど、

間違った方向に向かっていて結果に結びつかない。

そんな「痛い」ところを拓人にtwitterでつぶやかれ、

あることがきっかけで拓人にぶちまける。

 

 

隆良は就職をしたくないのだが、

クリエイターとして生きる自信もまだなくて

就活について周りに聞いたり、実際に就活をしてみたりと微妙な立ち位置。

口ばかりで行動しない隆良に対して瑞月は厳しい言葉をかける。

 

「あなたのことを気にしている人は誰もいない。

これからは自分で自分の事を見てもらえるようにしなきゃ。

もうあなたの事を見ている人なんて誰もいないんだよ。」

 

夢ばかり見る隆良でしたが、彼の事はあまり深くは語られていません。

 

 

結論から言うと、

光太郎と瑞月は内定が出て、拓人と理香、隆良は内定が出ません。

 

一応設定として、5人全員が大学5年生という設定です。

他の4人は留学やら単位不足やらの理由ですが、

拓人だけは「去年、就活に失敗した。」というのが理由です。

 

そして、就活2年目になっても、内定はゼロ。

 

twitterを通して拓人は、

「なぜ自分には内定が出ないのか」と疑問を投げかけ、

これに関して理香は

「裏でこそこそ人の悪口書いてる奴に内定なんか出るはずない。」

という言葉で表現しています。

 

拓人は「人間的にかなりクズいやつ」

twitterのアカウントを2つ持ち、1つのアカウント名を「何者」にして

自分の人間観察について、つぶやいていたのです。

(内容は全部悪口で自分の周りにいる人間のもの。)

 

 

その裏アカウントを理香は知っていて、すべてを読んでいたのです。

 

拓人は物語の途中で裏アカウントのことが

知られている可能性に気づいたのですが

自分のツイッターを消すことができませんでした。

そこも理香に突っ込まれていますが、

「あんたは自分の分析が大好きだもんね。

 どうせ読み返しているんでしょ?

 自分で自分に麻薬を打ち続けなければ、

 もう自分の足で立ってられないんでしょ。」

 

 

まぁそれは理香も同じで、自分でいろいろ肩書きつけてみたり、

会社の先輩を訪問してみたり、名刺を作ったりしているんだけど、

就活がうまくいかない。

そして本当は喜ぶべき瑞月の内定も、

瑞月の内定先の会社がブラックかどうか調べたりと

何か言い訳を作らないと立ってられない状態なんですね。

 

 

理香もけっこう腹黒い割には拓人に

「あんたと私は違う。私はあんたを笑ったりしていない。

かわいそうだとは思っているけど。」

って言ってます。

 

 

正直、おまえらどっちもどっちだよ。と突っ込みたくなります。

人間性が善か悪かで就職が決まるとは思ってないですが、

(悪い奴の方が人間を知っていて受かるのも上手そうですしね。)

この物語の中ではそういう方向で話が流れます。

 

 

そういったやり取りがあり、拓人と理香は会う事がなくなります。

何もかも失ったように見える拓人ですが、そうでもありません。

 

 

理香に言われたことが心に刺さったのか、

拓人は今まで目を逸らし続けてきたギンジの公演に行くことにします。

そして面接でも自分の長所と短所は?と聞かれ

、短所は「カッコ悪い所です。」と答え

長所は「カッコ悪い自分を認めた所です。」と答える。

 

拓人はこの面接に落ちたと思った。

しかしそれでも大丈夫だ、と思える自分がいた。

 

と、物語は締めくくられています。

 

 

いや、大丈夫じゃねーよ!

光太郎と瑞月に謝れ、この野郎!

 

と思わず口走ってしまいました。

 

 

拓人がいるグループは仲良しグループというわけではありません。

拓人、光太郎

瑞月

理香、隆良

という関係性があり、理香たちをつないでいるのが瑞月です。

 

だから拓人が理香たちの悪口を言っているのは全然あることだと思います。

 

でも、拓人が光太郎の文句をtwitterで言っているのは悲しかったですね。

光太郎は拓人のことを友達だと思っていたと思うので、

titterでのつぶやきは完全に裏切り行為でした。

 

拓人は瑞月のことが好きで、

光太郎が瑞月よりも出会えるかわからない女の子に

夢中なのが気に入らなかったのかもしれません。

 

だったら、瑞月に告白しろよ。とここでも怒りが湧いてきました。

読んでいてあきれるくらい妄想男子でしたから、拓人は。

 

言うべきセリフが頭の中に浮かんでも言わない。

とにかく逃げの一手で自分が傷つかないようにしてました。

 

それに就職できない理由もなんか違うような気がして、

拓人と理香には「想いが何もないから」就職できないのではと感じました。

 

光太郎にしても瑞月にしても「就職しなければならない理由」があり、

拓人と理香は「就職したい理由はなかった。」ように思えます。

 

動機はどうであれ、働く理由もない人が来たら面接官も迷惑ですよね。

自分を肩書きでどう見せるかしか考えてない理香と、

わかった気になっているだけの拓人を誰が取るのでしょうか?

 

最後のシーンで拓人は大丈夫だと思ってましたけど、

個人的に「あんた大丈夫じゃないよ」と言いたかったです。

 

映画では謝って欲しいですけどね、光太郎と瑞月に。

映画は2016年10月15日からです。

 

予告

 

小説

商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。お買い物される際には、必ず商品ページの情報を確認いただきますようお願いいたします。また商品ページが削除された場合は、「最新の情報が表示できませんでした」と表示されます。

何者 [ 朝井リョウ ]
価格:637円(税込、送料無料) (2016/9/24時点)

 

 

 







 

Google336

Google336

関連コンテンツ



-小説

Copyright© BMI , 2017 AllRights Reserved.