【邦画】任侠学園の感想「義理人情と理想的なリーダーが見ていて気持ちいい」

任侠学園はこんな内容の作品

もしも借金まみれの学園を救うためにヤクザが立ち上がったらどうなるのか――そんな突飛なアイデアをユーモアたっぷりに描いたのが、映画『任侠学園』です。本作は、シリアスなヤクザ映画とは一線を画し、笑って楽しめるコメディ作品となっています。社会貢献に熱い阿岐本組が抱え込む厄介ごとを軸に、人情味あふれるヤクザたちと一癖も二癖もある学園の面々が織りなす物語が展開されます。

永神組の組長から「阿岐本組」に持ち込まれる案件はいつも不良債権ばかりですが、社会貢献が大好きな組長は厄介ごとをすべて抱き込んでしまいます。組のNO.2である日村誠司はそんな組長に少しばかり意見しますが、「親分は絶対」なので渋々引き受けています。今作では学園の生徒を増やして経営を立て直そうとするのですが、一癖も二癖もある生徒、さらには大人の思惑も絡んでいて、、、という流れで進んでいきます。

理屈じゃなくハートでぶつかる人間味がありまくるヤクザ」がとにかく心に刺さります。組織のNO.2の日村は「ザ・ヤクザ」みたいな人で、「合口」とか「落とし前」とか今の若者にはまったく意味の通じない言葉を使い、いわゆるカタギの世界とはまったく違う価値観で生きています。そんな彼の生徒への関わり方は「真っ向勝負」であり、素直になれない気持ちや世の中にある不満に対して、すべて真正面から受け止め、正論で相手に訴えかけます。最初は反抗している生徒たちも日村の生き様を見て徐々に心が変化していきます。

その上を行くのが阿岐本組の組長「阿岐本雄蔵」で普段はただの気のいいおじいちゃんですが、一旦スイッチが入るとその貫禄はまさにヤクザそのもので、さすがは日村の親分なだけあります。この映画はヤクザ映画のような人の生き死にがあるようなハラハラする展開ではありませんが、終盤にある白竜さん演じる唐沢との駆け引きはまさに「ヤクザ映画」そのものです。きちんと任侠している点もオンとオフがしっかりしていて作品の魅力の1つです。

最後に1番良かった点を挙げますと、西田敏行さんが歌う「また逢う日まで」です。西田敏行さんの声がとても優しく作品とマッチして胸に刺さりました。普段歌で感動することはないのですが、なぜかこの曲には感動してしまいました。

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任侠学園の作品情報

公開日 2019年9月27日

公式サイト 映画『任侠学園』公式サイト

上映時間 119分

予告PV

あらすじ

困っている人は見過ごせない、義理と人情に厚すぎるヤクザ”阿岐本組”。
組長(西田敏行)は社会貢献に目がなく、次から次へと厄介な案件を引き受けてしまう。今度はなんと、経営不振の高校の建て直し。いつも親分に振り回されてばかりの阿岐本組NO.2の日村(西島秀俊)は、学校には嫌な思い出しかなく気が進まなかったが、“親分の言うことは絶対”!子分たちを連れて、仕方なく学園へ。待ち受けていたのは、無気力・無関心のイマドキ高校生と、事なかれ主義の先生たちだったー。

キャスト

日村誠司:西島秀俊
阿岐本雄蔵:西田敏行
二之宮稔:伊藤淳史
三橋健一:池田鉄洋
志村真吉:佐野和真
市村徹:前田航基
綾小路重里:生瀬勝久
沢田ちひろ:葵わかな
黒谷祐樹:葉山奨之
小日向美咲:桜井日奈子
小日向泰造:光石研
唐沢隼人:白竜
高木のオジキ:高木ブー
西潟源太:佐藤蛾次郎
永神健太郎:中尾彬

スタッフ

原作:今野敏『任俠学園』(中公文庫)
監督:木村ひさし
脚本:酒井雅秋
音楽:末廣健一郎
製作:勝股英夫 川城和実 加太孝明 清水武善 大西繁 松田陽三 安部順一 木村徳永
エグゼクティブプロデューサー:寺島ヨシキ 安藤親広
チーフプロデューサー:西山剛史
プロデューサー:古草昌実 長谷川晴彦
アソシエイトプロデューサー:関根健晴
ラインプロデューサー:小柳智則 撮影:葛西誉仁 照明:岩切弘治 録音:仲山一也
美術:髙橋達也
装飾:佐藤孝之
衣装:加藤優香利
ヘアメイク:市川温子 髙村明日見
編集:富永孝
選曲:稲川壮
音響効果:松井謙典
スクリプター:本図木綿子
VFXスーパーバイザー:朝倉怜
アクション監督:下村勇二
助監督:向井澄 吉川祐太
制作担当:蓮見宗一郎
宣伝:KICCORIT
製作:エイベックス・ピクチャーズ バンダイナムコアーツ ROBOT 清栄コーポレーション 博報堂 中央公論新社 読売新聞社 KICCORIT
製作幹事・配給:エイベックス・ピクチャーズ
企画・制作プロダクション:ROBOT

主題歌
『ツギハギカラフル』東京スカパラダイスオーケストラ

挿入歌
「また逢う日まで」西田敏行

原作・コミック

【原作小説】

任侠学園 今野敏

【コミック】

任侠学園(Rentaへ)

任侠学園の口コミ・評価

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